今回は、最近少しにぎわっている「釘調整による書類送検」についてお話します。
パチンコは、一時き設定付きも登場していましたが今の所設定付きパチンコほとんど撤去されています。また、設定付きのパチンコも最近登場していないのでほとんどのパチンコ台が「釘調整」で利益をコントロールしています。
そこで今回は、
・なぜ釘調整で書類送検されたのか
・合法な釘調整とは何?
この2点をメインにお話します。
釘調整による最近の書類送検
最近ニュースでも釘調整による書類送検が報道されています。
例えば、宮城県で最近釘調整によってとあるお店の従業員が書類送検されました。
さらに、釘調整の学校が書類送検されましたね。釘調整を教えている学校だらしいですが、珍しいニュースです。
また、12月8日のニュースでは香川県のあるホールの店長と従業員計3人が書類送検されました。
このように、明るみになっているだけでも最近釘調整による書類送検が多いですよね。
今後も、このようなニュースが増える可能性があります。
最近このようなニュースがたびたびでてくるという事は、「釘調整による摘発強化」がされていることが予想できます。今までよりも悪質な釘調整による摘発を強化して健全化を図ろうとしている感じですね。北海道もかなり釘調整の調査が行われているようですね。それだけ警察も本気になっている感じがします。
釘調整は普通でしょ?なんで書類送検されるの?
パチンコに詳しい人なら、パチンコが釘調整によって利益コントロールしているというのを知っていると思います。
例えば、へそを開けて回転数を上げると「プラス収支になりやすい」です。
逆に釘を閉めると「マイナス収支になりやすい」です。よくボーダーという言葉もありますよね。ボーダー以上だとプラス調整、ボーダー以下だとマイナス調整です。
見ても分かりますが、ほとんどの台がマイナス調整になっています。しかし、これだとお客さんがこなくなるので、特定日を中心に「プラス調整」にします。このように、釘調整ってかなりパチンコ店にとって重要な事と言えます。
ただ、ここではっきりお伝えしたいのが
「釘調整は禁止」となっている点です。そうなんです。釘を勝手に調整して、利器をコントロールするのは風営法に違反します。つまり、摘発されて書類送検されて、起訴されると逮捕になります。
つまり、釘調整で摘発されて書類送検されるのはごく自然な流れです。
でもここで疑問ですよね。
釘調整で利益コントロールしているのはごく普通の事。ほとんどのホールでやっているよね?って事です。
釘調整が駄目なら全国ほとんどのパチンコ店が摘発されるんじゃない?
と普通なら思います。
しかし、これには大きな理由があります。
例えば近くのパチンコ店にいって、「この台ボーダーよりも回らない。警察に行って通報しよう」としても、摘発されない可能性がやや高いです。
この点を次で紹介します。
合法な釘調整とは?この場合だと違反でない
では、なぜ釘調整をしていても摘発されないパターンが多いのかというのを説明します。
それが「釘のメンテナンス」です。
実は、釘調整は駄目だけど「メンテナンスOK」になっています。非常に曖昧な感じですが、釘って劣化しますよね?お客さんが沢山遊戯すると当然釘の位置がずれたり、少し釘が折れてしまう事もあります。
それを防ぐために、「釘のメンテナンス」をしています。
つまり、釘調整=釘のメンテナンスとして合法的に処理されている状況です。
これなら釘調整による摘発なんてないです。もちろん、本当の目的は利益のコントロールの事が多いですが実際メンテナンスも必要になるので、「メンテナンス」と言えばなんら問題ないです。
しかし、ここでまた疑問になります。
釘調整がメンテナンスとしてOKならなんで摘発される事があるの?
これにも大きな理由があります。
釘のメンテナンスには一定のきまりがあります。
その1つが「釘シートの範囲内でメンテナンスをする」という事です。パチンコ台にはそれぞれ釘シートが付属されています。この釘シートのルールに沿って「メンテナンスがOK」になっているのです。
しかし、この釘シートを無視してあきらかにメンテナンスでない釘調整をしていた場合に違法になります。
今回、釘調整で摘発されたパチンコ店は釘シートの範囲外の調整をしていたという事です。つまり、誰が見ても利益のために釘調整をしていたという事です。
まあ、やり過ぎは駄目って事ですね。
釘調整の摘発の多くが開きすぎの場合
もう1つ疑問点がありますよね。
釘調整で摘発されたほとんどが、「釘が開きすぎている」という点です。つまり、プラスの調整です。逆に、閉め過ぎて摘発されるケースはたまにしかないです。
これはなぜかというと
「釘が開きすぎているというのは射幸心を煽るからです」
釘シートの範囲外であれば、開きすぎていても閉め過ぎていても違法です。
しかし、より厳密に対応されるのが「射幸心を煽る釘調整」です。開いているというのは、「勝ちやすい」という事です。これが射幸心を煽っている事につながります。まあ当然ですよね。
6号機に移行したのは、射幸心をおさえるためです。最近は、パチンコもスロットも射幸心の塊みたいなものが存在しますが、警察からすると射幸心を抑えたいというのが本音だと思います。実際、6号機の機械割の上限は5号機と比較して抑えられています。
ちなみに釘調整は、「無承認変更」に違反します。まあ、黙って釘調整しているんですよね。もちろん、利益コントロールで釘調整したいと警察に申し出ても当然ながら許可されません。だから、黙って釘調整を行っています。
無承認変更に違反すると、営業停止や営業取り消しなどの罰則があります。釘調整の場合は、営業停止3カ月~6ヶ月になる事が多いですね。また、不起訴になるケースもありますが、その場合示談になっている可能性もあります。
「しばらく営業自粛するから起訴にしないで」って感じですね。
これは、私自身も分からないですが通常の事件などで不起訴になるケースがありますが、示談成立によって起訴されないというのが多いです。
まとめ
今回は、釘調整についてお話しました。
・釘調整は無承認変更になるので禁止
・釘シートによるメンテナンスの範囲なら釘調整はOK
この2つを覚えていたら大丈夫です。
釘調整の摘発は、主に内部告発か周りのライバル店などからの通報、警察による抜き打ちなどがあります。
少しでもお客さんを多く集めたいからといって、やりすぎた釘調整は注意しないといけないですね。
もし、釘調整によって書類送検されたパチンコ店があれば営業停止になる可能性が高いので、近寄らない方がいいかもしれませんね。
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